ROBOTECH AFTERMATH 12 GHOST MACHINE VFX-66


サイボーグとも言うべきパイロットの脳と身体には数々の信号ケーブルが接続され、その顔は特殊な金属スーツによってマスクされ、胴体も人間の原形が分からない程にカバーで覆われています。人体は各種の生命維持に必要な溶液に浸され、再びプロジェクトは単に「オメガ」と呼ばれ、開発続行されました。

この人体実験台としては、情緒的不安定や命令への服従に問題のない、心身ともに健全で優秀な人材を選ぶ必要があった為、その選考は困難を極めましたが、統合宇宙軍のインテリジェンス・オフィスは、様々な手段を尽くして、ようやく条件を満たす、手足のない不具の体に志願か同意出来る、6人のパイロットを選ぶことができました。主な技術的スペックは資料が失われた為、未だ不明確な点もありますが次のとおりです。機体はVF-4よりも更に大型で、ドッグファイトよりは、速度と航続距離、高高度・空間移動力に力点を置いた設計のように思えます。また、ミサイル等の攻撃に対しては、幾分非力ながらも、高速かつ正確な射撃を行う次世代レーザ・ポイント防御システム（LPDS）を持っています。イズは残骸と部品の形状から推測したものです。ロッキード・ロックウエル／ベルコム　VF-X66　緒元＊なお、X記号が、XVF-　や　YF-　の形式でなしに、数字の前にあることは、基本的に本機が、実用を前提にしない試作機であることを示す。全長（推定）：約 28m から 32.8ｍ　全幅（推定）：約15,m から 17.40m / 翼端まで全高（推定）：5.3m から 7.52 m /ギアダウン時主機：（推定）：ロッキード/ロールス・ロイス/ ウェスティングハウス　　　　　　　　フュージョン・プラズマ反応炉　１基　＜出力及び発生電力ｋｗ不明＞補機：　中洲/P&W/ロールス・ロイス FF2011系統　フュージョンタービン・可変サイクルエンジン　　　　　（ブーストなしの大気圏内最大出力 140 kN 、宇宙空間ではプロペラント塔載種類　　　　　　により出力変化　） .を左右に１基ずつ、合計２基装備。乗員：無人、ただしサイボーグ・ユニット・パイロット装備。　　　テスト時には、コンテナに１名のパイロット　または計測員の搭乗は可能。その他：　試作型　慣性制御コントローラー　・　オメガ社　Ic -65　コンデンサー　　　　　　　　（入力はメインエンジンから供給）. 武装：　　　打ち放し可能/自己誘導＆赤外線誘導ミサイル Hammerhead　１２発　　　　　　　LPDS　リンケージ・マウラー RÖV-21 レーザーキャノン　４門＊他の詳細は不明

パイロットの思考と機械の行動との間のタイムラグは、完全に解決しておらず、そのことにより各変形の段階や、空間/大気圏から地上への移行戦闘時における一般的技量のパイロットによる避けられない事故死など、致命的な結果が起こっていました。

ここで提案されたのは、その当時唯一の解決策、直接物理的な接続制御を行う方法でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そこで、2011年の初頭、統合宇宙軍は、暗礁に乗り上げたオメガ計画を発展させ、より高速なパイロット　制御インタフェースを開発することを指示しました。

既にVF-1シリーズが開発・実用化に向けて生産段階に入った状況でしたが、統合宇宙軍は来るべき異星人との戦闘に対しては数的劣勢を補うには未だ不十分との認識から、次世代機であるXVF-4より更に革新的機体を研究開発する必要性があったようです。開発段階のVF-1バルキリーにはまだパイロットとのインターフェイスに関する致命的な欠陥があり、搭載アビオニクスの自己制御を介しても、目的とする機動性能や運用目標を満足させるには、あまりにもパイロットに多くの負担を求めすぎたのです。

この革新的プランはオメガ計画と呼ばれましたが、技術的難題の為、2010年までには半ば挫折した形で開発は進んでいませんでした。

彼らは適合手術の後、制御インタフェースや、接続ポートを移植し、生命維持装置を繋ぎ、Protoculture溶液を収めたパック・収納庫に封入されました」。

6人の志願者の内の5人はその処置の中で死亡しましたが、しかし６人目は生存し、カリフォルニアにあるエドワーズ航空宇宙軍の基地に運ばれ、
プロジェクトのために秘密裏に建造されたフライ・バイワイヤの制御系に繋がれました・・・それがＶＦＸ-66オメガバルキリーです。」